こちらは水戸刀でも幕末桜田門外の変で水戸浪士達の差料として有名な勝村徳勝(初代)の一番弟子、当時水戸の刀匠を代表する勝村正勝(初代)５６歳頃の作刀になります。この刀は日清戦争(明治２７年)の戦闘時2名斬殺して帰国した後、戦勝記念として勝村工房で裁断名を入れたらしく元々は両手サーベルの拵に入っていた刀だそうです。嘉永元年に8歳で勝村徳勝の奉公人として入門した正勝はやがて初代徳勝の唯一１人だけ代作代名を安政年季から任されており実は草書体で打たれている刀は正勝の代作代名だそうです。(代作代名には幾つか楷書体も有り正勝を含め弟子４人、徳勝二代(明治に入ってから徳勝を名乗った)は慶應年季から加わる工房造りの為判断が難しい!)刀の姿はサーベル拵仕込みとあって細見で反りが深く二尺一寸六分と短いですが馬上でも抜きやすく切り付けるのに適した姿だと思います。
２ヶ月位前に水戸に住む知人から譲って頂いた刀ですが急遽資金が必要になり、やむなく出品する事になりました。私見では致命的な刃切れ、撓え、曲がり、膨れ、錆等は見当たらないと思います。物切れしそうな総柾目の直刃は初代徳勝そのものです、ノークレーム、ノーリターンで宜しくお願い致します。

刃長 ６４．９センチ(二尺一寸六分)
反り １．８センチ
先幅 １．６７センチ
先重ね ４．５ミリ
元幅 ２．６８センチ
元重 ６．８ミリ
目釘孔 １個
銘文 (表) 水府住正勝作
(裏) 日清役二ツ胴断（2023年 6月 11日 12時 22分 追加）[この出品者の他の商品を見る]をクリックして頂ければ追加画像が見られます。